「生命がそこに在る」という感覚 | 宇宙から愛-会いたい-相対-I してる!

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音譜



10月に入って 母を病院に見舞った

9月の終わりに入院したのである


キッチンで滑って 右手を痛めている

心臓は高齢で手術はできないという

いままで心臓が気遣われたことはなかった

それを皆が不思議がった そんな気配は

生涯を通して 微塵もなかったのである


・・・


母を見舞うと 不思議な感覚に陥る

「脳が活動している」が人間がいるとは思えない

生命が確かに目の前にあり 小さい声で話し続ける

会話は成り立っている  しかし時々 ・・・

目の前に「非現実の領域」が 見えるのだ


・・・


今書いた「命が在って」という実感は不思議だ

母からは「人間の要素」が取り去られているみたいで

数千年前の人と話しているみたいに思えるのだ


つまり「人間くささ」を取り去って 

あるいは昇華して「崇高」でさえあるのである 

相対するhikkiは 精神だけで対峙している


母も自分も人間ではなく 形は見えるけど 

魂だけが 語り合っていると感じるのである


・・・


だから できるだけ何回も病院へ行って

対話しようと思って 計画を立てたが

今週は台風が来るから 週末に行けるだろうか


・・・


先週行ったときは ステージの話をしていて

「自分が髪をなびかせて出てくるのよ」という時に

最高の笑顔を見せるので 二度も同じ話を聞いてしまった


・・・


母は「人生で出会った『嬉しい言葉』を糧にして生きている」

と 常々思っていたが やはりそうだったか と確信する ・・・

たぶん人は「ほんの僅かの褒め言葉や激励で生きられる」のだ

そうであるに違いない! のである 


・・・


母が 時々言っていた言葉

「ぴか一だったよ」 とか 「役者みたい」 など

その言葉を言われた時の状況は

はっきりと 若き日の母を想像させてくれる

その二つの言葉だけでも 一生生きていけるに違いない


・・・


反面教師と言ったら 「反面教師ってなあに?」

そんな母なので hikkiは極めて寛大な人に育った


・・・


母のいいところは 本気で子供と遊ぶことだった

もしかして 本人が子供みたいだったのかもしれない

いいところは全部周到し 欠点を受け継がないよう努力した


これからは 母の長所だけを見ようと思ったのであった けれども

なんだか もう ものすごく希薄な命がいるだけなのである


・・・


だから できるだけたくさん 話しに行こうと思う

話すというより 「話を聞きに」行こうと思っている


・・・


人間って 何なのだろうね?





音譜